相続手続の流れ
遺言書の作成やその他相続に関するご相談を承る中で、相続開始から納付申告までの流れをもっと具体的に知りたいという声は多いです。
相続開始
死亡届提出
個人の本籍地・死亡地・届出人の住所地の市区町村役場へ届出ます。例えば、他都道府県にお住まいの方でも本籍地が岡山市内、また届出人が岡山市内に住所地を有している場合は岡山市役所への届出も可能です。
葬儀費用の記録
相続税の課税対象となる財産から葬儀費用を控除することができるため、記録が必要です。
遺言書有無の確認
最近は公正証書遺言書を作成する方もいらっしゃいますので、必要書類をご用意いただいた上で最寄りの公証役場にも問い合わせてみてください。
準確定申告まで
相続人確定
故人の戸籍調査のため、戸籍謄本・除籍謄本・改製原戸籍謄本などを取り寄せることが必要になります。
財産の調査
資産・負債を合わせて遺産の一覧を作ることが必要です。事業承継を含めた相続手続が必要な場合などは、故人が生前に作成済みであることもあります。
相続放棄・限定承認の判断
資産より負債が多い場合などに検討したいものですが、相続開始を知った日から3か月以内に行わなければなりません。
準確定申告
年の途中で亡くなられた方の所得税に関して、相続開始後4か月以内の準確定申告が必要になります。
相続税の申告納付まで
財産の確定と評価
財産目録を元にして財産の価額を決定します。具体的な評価方法については税理士にご相談ください。
遺産分割協議
遺産分割について遺言書などが定められていない場合、遺産分割協議が行われます。
財産の名義変更
遺産分割協議によって定めた内容に基づいて、それぞれの財産を取得者名義に変更します。岡山県内に不動産をお持ちの方も多いと思いますが、不動産を相続する場合は所有権移転のための登記申請が必要です。
相続税申告納付
故人が亡くなられた死亡日の翌日から10か月以内の申告・納付となります。